硬質ビニル電線管(VE管)【電材まとめ】

硬質ビニル電線管(VE管)【電材まとめ】

このページでは、「硬質ビニル電線管(VE管)」についてまとめています。

 

硬質ビニル電線管(VE管)

硬質ビニル電線管(VE管)は、合成樹脂管の一種です。

VEとは、Vinyl Electricの略称で、
Vinyl;ビニール
Electric:エレクトリック
という意味です。

合成樹脂管は、

  • 可とう性を持つ合成樹脂製可とう電線管のPF管とCD管
  • 可とう性を持たない硬質ビニル電線管(VE管)

に分けることができます。

PF管とCD管については下記にて解説しています。

詳細はこちら
image
【5分でわかる】PF管とCD管の違いとは? PF管とCD管の違いを徹底解説。初心者でも5分で理解できるように簡単にまとめました。

 

硬質ビニル電線管は、VE管と呼ばれることが多く、VE16のように「VE+サイズ」で呼ばれています。
また未来工業(株)の商品名のJ管と呼ぶ方もいます。

VE管は、耐水性や耐候性を持っているため、屋内だけではなく屋外でも使用可能です。
またVE管は軽く、施工がしやすいというのもメリットです。
しかし鋼製の電線管と比べると、衝撃に対しては劣ることがデメリットとなります。

耐候性とは?

太陽光(紫外線)や熱、雨水によって、変形や変色、劣化等を起こしにくい性質。

耐候性を持っていますが、年々劣化はしてしまうので注意が必要です。

単体で使用することもありますが、PF管や防水プリカ、FEP管などと組み合わせて使用することも多くあります。

 

耐衝撃性硬質ビニル電線管(HIVE管)

硬質ビニル電線管は二種類あります。

  • 硬質ビニル電線管(VE管)
  • 耐衝撃性硬質ビニル電線管(HIVE管)

に分けられます。

HIVE管は、VE管よりも耐衝撃性に優れている電線管です。

ひと昔前は、

  • VE管=アイボリー(ベージュ)、グレー
  • HIVE管=濃紺色(ダークブルー)

と分けている電気工事店が多いイメージでした。
これは実際に各メーカーが販売していたビニル電線管のラインナップが、HIは濃紺色しかなかったからだと思います。

しかし現在は、アイボリー(ベージュ)やグレー色など各色がHIとなっているメーカーが多く、
VE管のアイボリーを注文しても、HIVEのアイボリーが納品されます。
※各メーカーの仕様を確認してください。
※日動電工(株)と未来工業(株)のVE管はHIVE管です。

HIVEの方が耐衝撃性に優れているため、問題はないと思います。

 

硬質ビニル電線管(VE管) 仕様一覧

ポイント
  • 規格:JIS C 8430
  • 定尺:4,000mm
  • 電材屋には、アイボリー(ベージュ)とグレーの2色、16〜82のサイズを定番在庫としているところが多い電材です。
  • 定尺4,000mmの1本単位での販売となります。
    →電材屋が在庫を持っていても、切断はしてくれないと思います。

 

スマホの場合は、右にスクロールすることができます。

呼び外径(mm)外径(mm)梱包数(本)
14181420
16221830
22262230
28342820
36423510
4248405
5460515
7076673
8289772

引用:日動電工(株)様 電設資材総合カタログより一部抜粋

メーカーによって、ラインナップされているサイズが異なってきますので、各メーカーの仕様を確認ください。

 

メーカー 一覧

※全てのメーカー様を紹介できていません。
※追加が必要と思われるメーカー様がありましたら、お問い合わせDM(Twitter)からご連絡ください。

 

元電材屋営業マンの一言メモ

一言メモ
  • サイズの暗記は必須。
  • 梱包数の本数も暗記必須。
  • VE管の呼び=内径が(PFD16→16mm)
  • トラックで運ぶ際に、しっかりとロープ等で縛っておかないと飛んでいってしまう。
  • 未来工業(株)のラインナップには、ライトブラウンやブラック、チョコレート、さらにはマットシルバーという色も発売されている。

※お役立ち情報やあるあるネタがある場合は、お問い合わせDM(Twitter)からご連絡ください。

 

 

電材まとめはこちらから
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電設資材 電DB〜電気工事データベース〜で解説した、電設資材のまとめページです。 B材 電線管 ……

 

この記事を書いたのは・・・

アシスライヴ

アシスライヴ

電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。

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