このページでは、「PF管とCD管の違いとは?」について解説しています。
PF管とCD管について
合成樹脂製可とう電線管は、PF管とCD管に分けることができます。
PF管とCD管については、こちらで解説をしました。
PF管とCD管の違いとは?
PF管とCD管の大きな違いは「耐候性」と「自己消火性」です。
CD管は耐候性が低く、自己消火性はありません。
耐候性が低いので、屋外で使用すると数年でボロボロになってしまいます。
PF管は、耐候性と自己消化性をもっているので、屋内外で使用可能です。
- CD管:コンクリート埋設用
- PF管:露出配管可能
と覚えておけばよいでしょう。
太陽光(紫外線)や熱、雨水によって、変形や変色、劣化等を起こしにくい性質。
熱源が無くなった際に、自ら消化する性質。
火に触れていると燃え続けますが、火が消えると次第に消化していきます。
価格の違いは?
価格を比べると、耐候性と自己消化性をもっているPF管がやはり高くなっています。
しかし価格が安いからといってCD管を選定しないようにしてくださいね。
色の違いは?
色も大きく違います。
PF管は、
未来工業(株):ベージュ・ミルキーホワイト、グレー、黒
パナソニック(株):ウォームグレイ・クリームグレイ・ブルー・ライトブラウン・チョコ
CD管は、
未来工業(株):オレンジ
パナソニック(株):オレンジ
CD管はどちらのメーカーもオレンジ一色です。
PF管とCD管の施設場所
PF管とCD管の施設場所を表にまとめました。
スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
電力線絶縁電線 | 電力線ケーブル | 弱電流電線 | |
---|---|---|---|
PF管:地中埋設 | × | ○ | ○ |
PF管:屋内(露出・隠蔽) | ○ | ○ | ○ |
PF管:屋外(雨線内外) | ○ | ○ | ○ |
PF管:コンクリート埋設 | ○ | ○ | ○ |
CD管:地中埋設 | × | ○ | ○ |
CD管:屋内(露出・隠蔽) | × | △ | △ |
CD管:屋外(雨線内外) | × | △ | △ |
CD管:コンクリート埋設 | ○ | ○ | ○ |
○:使用可 ×:使用不可 △:使用可だが、PF管推奨
まとめ
PF管とCD管の違いについて簡単にわかりやすく解説をしました。
仕様を確認し、適切・安全に使用してください。
この記事を書いたのは・・・
アシスライヴ
電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。