このページでは、「合成樹脂製可とう電線管(CD管)」についてまとめています。
合成樹脂製可とう電線管(CD管)
CD管とは、合成樹脂製可とう電線管の一種です。
CDとは、Combined Ductの略称で、
Combined:コムバインド(合成した)
Duct:ダクト(管)
という意味です。
その名の通り、合成樹脂製の手で曲げることができる電線管です。
他の電線管と比べると圧倒的に軽く、1巻がコイル形状なので持ち運びがしやすいことと、簡単に切断ができることから施工性が高い電線管です。
CD管は、そのままのCD管と呼ばれることが多く、CD16のように「CD+サイズ」で呼ばれます。
CD管は、コンクリート埋設用の電線管として使用されます。
各メーカー、オレンジ色で統一されています。
CD管は、PF管と違い耐候性が低く、自己消化性も持っていませんので注意が必要です。
耐候性がないため、屋外で使用すると数年でボロボロになってしまいます。
単体で使用することもありますが、硬質ビニル電線管などと組み合わせて使用することも多くあります。
太陽光(紫外線)や熱、雨水によって、変形や変色、劣化等を起こしにくい性質。
熱源が無くなった際に、自ら消化する性質。
火に触れていると燃え続けますが、火が消えると次第に消化していきます。
合成樹脂製可とう電線管は、PF管とCD管の2種類あります。
PF管とCD管の違いについては下記でまとめています。
合成樹脂製可とう電線管(CD管) 仕様一覧
- 規格:JIS C 8411
- 電材屋の多くが、定番商品として各サイズを常時在庫しています。
- 定尺の1巻での販売となります。
→電材屋が在庫を持っていても、切断はしてくれないと思います。
スマホの場合は、右にスクロールすることができます。
呼び | 外径(mm) | 近似内径(mm) | 長さ(m/把) | 重量(kg/把) |
---|---|---|---|---|
14 | 19.0 | 14 | 50 | 3.7 |
16 | 21.0 | 16 | 50 | 3.9 |
22 | 27.5 | 22 | 50 | 6.1 |
28 | 34.0 | 28 | 30 | 4.7 |
36 | 42.0 | 36 | 30 | 6.2 |
42 | 48.0 | 42 | 30 | 7.4 |
54 | 60.0 | 54 | 30 | 9.3 |
引用:未来工業(株)様 電設資材総合カタログより一部抜粋
メーカーによって、ラインナップされているサイズが異なってきますので、各メーカーの仕様を確認ください。
メーカー 一覧
- パナソニック(株):パナフレキCD
- 未来工業(株):ミラフレキ
- 古河電気工業(株):プラフレキ
- カナフレックスコーポレーション(株):カナフレキ
※全てのメーカー様を紹介できていません。
※追加が必要と思われるメーカー様がありましたら、お問い合わせ、DM(Twitter)からご連絡ください。
元電材屋営業マンの一言メモ
- サイズの暗記は必須。
- 1巻のm数の暗記も必須。
- CD管の呼び=内径(CD16→16mm)
- 投げたり転がしたり、結構雑に扱われる。
- CD管=未来工業の印象が強い。
- 大型現場だと大量に必要、トラックの荷台がすぐにいっぱいになる。
- いっぱいになるけど、売上金額としては意外に低い。
※お役立ち情報やあるあるネタがある場合は、お問い合わせ、DM(Twitter)からご連絡ください。
この記事を書いたのは・・・
アシスライヴ
電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。