【5分でわかる】100Vと200Vの違いとは?

【5分でわかる】100Vと200Vの違いとは?

このページでは、「100Vと200Vの違いとは?」について解説しています。

 

電気の基礎知識

  • A(アンペア):電流=電気の流れる量
  • V(ボルト):電圧=電気を押し出す力
  • W(ワット):消費電力=消費される電力

 

V(ボルト)とは?

Vとは「ボルト」で、一般的に「電気を押し出す力」のことです。
100Vと200Vを比べると、2倍の電圧がかかっています。
200Vは100Vより、2倍「電気を押し出す力」があります。

2倍電圧がかかることによって、電流をたくさん流すことができます。
そのため、200Vは100Vと比べると、大きなパワーを出すことができます。

一般家庭にあるエアコンで例えてみます。

100Vのエアコンが部屋を冷やす時間は10分。
200Vのエアコンが部屋を冷やす時間は5分。

単純計算ですが、こんな感じです。

ひと昔前だと、一般家庭は100V、工場は200Vと覚えている方が多いようですが、最近では、200Vも身近になってきました。
IHクッキングヒーターや食洗機、電気自動車専用の充電用コンセントなど200Vの製品が増えています。

 

100Vと200Vの電気代

よくある質問として、100Vより200Vの方が電気代が高いんでしょ?とよく聞かれます。

先ほど100Vより200Vの方が大きなパワーが出せると解説した通り、
大きなパワー=電気代が高い
というイメージされる方が多いのでしょう。

 

結論は、100Vも200Vも電気代の差はありません。

100Vのエアコンが部屋を冷やす時間は10分。
200Vのエアコンが部屋を冷やす時間は5分。
と解説しましたが、

200Vの方がパワーが大きいので、100Vのよりも半分の時間で部屋を冷やすことができます。
つまり、200Vは電気を流す量は2倍になりますが、電気を流している時間は1/2なので、消費電力は変わりません。

100V×5A=500W
200V×2.5A=500W
計算式の通り、消費電力に差はありません。

 

200Vの家電製品を使うには

大前提として、分電盤が200V対応(単相3線式)でなければいけません。

200V対応であれば、ブレーカとコンセントを200V対応のものに取り替えれば使用できるようになります。

この電気工事は、有資格者による工事が必要となりますのでご注意ください。

 

200V対応(単相3線式)の確認方法

無資格者でも簡単に確認はできます。

 

電力量計の確認

電力量計に「単3」と表示があれば、単相3線式であることを表していますので200V対応です。

 

IHクッキングヒーターの有無

IHクッキングヒーターは一般的には200Vです。
200Vの電源が必要なため200V対応です。

 

200Vコンセントの確認

200Vのコンセントは100Vのコンセントとは形状が違います。
一般的に100Vのコンセントの形状は穴が縦向きですが、200Vのコンセントは穴が横向きです。
200Vのコンセントがある=200V対応です。

 

この記事を書いたのは・・・

アシスライヴ

アシスライヴ

電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。

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