このページでは、「強電と弱電の違いとは?」について解説しています。
強電と弱電の違いとは?
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強電 | 弱電 | |
---|---|---|
交流電圧 | 48V以上 | 48V未満 |
電気使用方法 | 動力(エネルギー) | 信号(情報伝達) |
理論 | 電気工学 | 電子工学 |
主な設備 | 電灯設備 動力設備 受変電設備 | テレビ共聴設備 インターホン設備 自動火災報知設備 |
強電と弱電の違いを簡単にわかりやすく解説をすると、
強電は、
- 48V以上
- 電気をエネルギーとして使用する設備を強電設備
弱電は、
- 48V未満
- 電気を信号として使用する設備を弱電設備
となります。
また強電と弱電は、対義語とされています。
以下、もう少しだけ詳しく解説をしていきます。
強電とは?
強電とは、電気を動力(エネルギー)として使用しています。
また強電は電圧によって、以下の3つの種類に分けることができます。
低圧は、
- 600V以下の交流電圧
- 750V以下の直流電圧
- 主に一般家庭、小規模施設や工場で使用されています。
高圧は、
- 600Vを超え、7,000V以下の交流電圧
- 750Vを超え、7,000V以下の直流電圧
- 主に電柱間の送電線、中規模施設や工場で使用されています。
特別高圧は、
- 7,000Vを超える交流電圧
- 7,000Vを超える直流電圧
- 主に発電所や変電所、大規模施設や工場で使用で使用されています。
48V未満の弱電以外が、強電ということになります。
低圧、高圧、特別高圧については、こちらで詳しく解説をしています。
強電の主な設備
- 電灯設備
- 動力設備
- 受変電設備
- 幹線設備
- 自家発電設備
- 避雷設備
など幅広い設備で強電は使用されています。
強電に関する主な資格
- 電気工事士(1種、2種)
- 電気工事施工管理技士(1級、2級)
- 電気主任技術者(1〜3種)
- エネルギー管理士
弱電とは?
弱電とは、電気を信号(情報伝達)に使用しています。
弱電は、
- 48V未満
- 主にテレビ共聴設備やインターホン設備、自動火災報知設備に使用されています。
弱電の主な設備
- テレビ共聴設備
- 電話設備
- インターホン設備
- 自動火災報知設備
- ITVカメラ設備
- 放送設備
- LAN設備
- 入退室管理設備
- 自動車管制設備
- 中央監視制御設備
- 防排煙設備
- 電気時計設備
など幅広い設備で弱電は使用されています。
弱電に関する主な資格
- 電気通信主任技術者
- 電気通信工事施工管理技士
- 工事担当者
- 総合無線通信士
- 陸上無線技術士
まとめ
強電は、
- 48V以上
- 電気をエネルギーとして使用する設備を強電設備
弱電は、
- 48V未満
- 電気を信号として使用する設備を弱電設備
ここまで強電と弱電について簡単に解説しましたが、現在では強電のみ設備や弱電のみの設備は少なくなりました。
強電と弱電の技術を合わせた設備やシステムが多いということは覚えておいてください。
この記事を書いたのは・・・
アシスライヴ
電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。