波付硬質合成樹脂電線管(FEP管)【電材まとめ】

波付硬質合成樹脂電線管(FEP管)【電材まとめ】

このページでは、「波付硬質合成樹脂電線管」についてまとめています。

 

波付硬質合成樹脂電線管の特徴

画像:古河電気工業(株)様 ホームページより引用
画像:古河電気工業(株)様 ホームページより引用

波付硬質合成樹脂電線管とは、ケーブルなどを地中埋設する際の保護管として使用される電線管です。

波付硬質ポリエチレン=管波付硬質合成樹脂管です。

「Flexible Electric Pipe」の略称で、FEP、FEP管と呼ばれていて、FEP30やFEP100といった「FEP+サイズ」で呼ばれることもあります。
またエフレックスと呼ぶ方も多くいますが、実はエフレックスという呼び名は古河電気工業(株)の商品名です。
他メーカーのFEPをエフレックスと呼ぶ方も多く、「未来工業のエフレックス30φ」などと注文する方も多くいます。

名称の通り、管路の表面は波付き加工が施されています。
この波型によって荷重によるたわみを小さく抑えられることができ、ケーブル等の通線がしやすくなります。
金属製の電線管に比べると機械的強度は劣りますが、衝撃や圧力に強くゆるやかに屈曲させられるため、高い施工性を確保できます。
金属管と比べて価格が安く経済性は高いのですが、他の電線管と比べると美観を損なう可能性があるため、埋設や隠蔽で使用することが多い電線管です。

FEP同士を接続して延長することが可能ですが、接続部分からの水の侵入が懸念されるので、止水可能な接続継手を使用するすることをオススメします。
またFEP専用の異種管接続材を使用することにより、他種の電線管と接続も可能です。

各メーカーには、難燃性を持ったFEP管もラインナップされています。

 

波付硬質合成樹脂電線管 仕様一覧

ポイント
  • 規格:JIS C 3653 附属書1 適合
  • 大半の電材屋は、在庫を置いていない取り寄せ商品です。

JIS C 3653付属書1波付硬質合成樹脂管の規定は満たしています。
FEPは地中埋設用の電線管路で、これに関係するJISは、JIS C 3653「電力用ケーブルの地中埋設の施工方法」です。
このJISはケーブル用管路の地中埋設方法についてのJISであるため、FEP管自体を規定する規格ではありません。
JIS C 3653によるFEP管自体のJISマーク、認定書はありません。

 

スマホの場合は、右にスクロールすることができます。

呼び外径(mm)内径(mm)ピッチ(mm)参考質量(kg/m)把巻き長(m)
FEP304030100.2300
FEP405442130.3200
FEP506550170.4200
FEP658566210.6100
FEP8010280250.7100
FEP100130100321.0100
FEP125160125391.550
FEP150189150472.050
FEP200253200553.540

引用:古河電気工業(株)様 電線ケーブル用樹脂製管路材カタログより一部抜粋

メーカーによって、形状(螺旋波形、一重波形)など、仕様が異なってきますので各メーカーの仕様を確認ください。

 

メーカー 一覧

※全てのメーカー様を紹介できていません。
※追加が必要と思われるメーカー様がありましたら、お問い合わせDM(Twitter)からご連絡ください。

 

元電材屋営業マンの一言メモ

一言メモ
  • サイズの暗記は必須。
  • FEP管の呼び=内径(FEP30→30mm)
  • メーカーフリーの場合は、電材屋選ぶ判断基準は、価格と納期の速さ。
  • 電材屋には電気工事店から返品となったFEP管が在庫に置いてあることがある。
  • トラックが満載になるが、価格が安いために売上にはあまり貢献してくれない商材。

※お役立ち情報やあるあるネタがある場合は、お問い合わせDM(Twitter)からご連絡ください。

 

 

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この記事を書いたのは・・・

アシスライヴ

アシスライヴ

電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。

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