電材屋とは?
このページでは、「電材屋とは?」について解説をしていきます。
電材屋とは?
「電気に関する商品を取り扱う専門商社」、「電設資材の総合卸売業」として住宅、店舗、工場、事務所などに使われる照明器具や受変電設備、配線器具など数十万点に及ぶ多種多様な電設資材を数百、数千社のメーカーから仕入れ、電気工事業に販売する業態を電材屋と呼びます。
電設資材に関しては、こちらのブログ「電材とは?A材B材C材とは?」で簡単に説明しています。
「全日本電設資材卸業協同組合連合会」、通称「全日電材連」によると会員企業数701社、総社員数約3万人、年間売上規模は約2.4兆円とのことです。
以下よりもう少し掘り下げて解説していきます。
電材屋の主な業務
電材屋は長年培ってきた専門知識とネットワークを活かし、メーカーが発売した最新の商品や満足度が高い商品の提案、電気工事業やエンドユーザーのニーズを的確に捉えた最適な商品提供を行っています。
商品の提案や見積りはもちろん、商品の配送も全て担当営業マンが行ってくれる電材屋が多いのが特徴です。
「直近で必要な商品を、最低限の数量で出来るだけ安く、間違いないように仕入れたい」という電気工事業のニーズと、「自社の商品(できれば最新の商品)を電気工事業に短期的、長期的に使ってもらいたい」というメーカーのニーズを、電材屋は繋ぎ合わせて商売を行っています。
長期的で安定的な仕入
電材屋は数百、数千社のメーカーから仕入れをします。
その取り扱いメーカーと長期的かつ安定的な取引実績を積み重ね、さらに大量仕入を行うことによりコスト面での優位性を出すことができます。
また電材屋は、常にメーカーの開拓を行っています。
いろいろなメーカーから仕入れ、安定的かつ低価格で電気工事業などに供給する事が、電材屋の基本的な役割のひとつとなります。
数千点に及ぶ定番商品をを常にストック
電気工事業が頻繁に使用する電設資材の定番商品を自社倉庫に常に在庫し商品供給を行っています。
メーカー、電材屋、工事店も在庫は負の資産として極力抱えたくないというのが正直なところだと思いますが、電材屋は数千万〜数億円という商品を在庫しています。
地域に根ざしたデポ戦略
電材屋の規模で変わってきますが、大手商社は各地域、各エリアに営業所を数多く構えています。
この営業所は倉庫も併用しているため、営業拠点を広く展開することで、電気工事業のニーズにすばやく確実に対応できるのです。
柔軟な配送
柔軟な配送を行ってくれる点も電材屋ならではのポイントです。
工事日程に合わせた指定納期で現場への搬送を行なってくれます。
工事案件によっては膨大な量の資材を一度に搬入出来ないこともあるでしょう。
そのような時は購入した商品を一時的に保管するスペースを確保してくれる電材屋もあります。
電材屋のこれから
電材屋はどの会社も差別化を図ることに苦労しています。
実際にどう差別化をするかによって売上が変わってきます。
私は、従来の「価格・納期・納品」に加えて「情報」がポイントになってくると思っています。
建設業界に流れている情報やメーカー発信の最新情報など、電材商社は高度な情報を肌で感じ取ることができるポジションにいます。
またエンドユーザのニーズも多様化しています。
肌で感じ取った情報を的確に分析して+αの価値を加えることが今度の電材屋として価値となってくるでしょう。
電材屋と「対等なビジネスパートナー」になることによって、「情報」を提供してくれます。
「電気工事業と電材屋の理想の関係性」についても解説していますのでご覧ください。
また多くの電材屋にもありますが、技術を売る部署、工事付きでの販売も鍵となってくるでしょう。
この記事を書いたのは・・・
アシスライヴ
電気工事業と電材屋は「対等なビジネスパートナー」の関係がベスト!15年の電材商社営業経験をもとに、電気工事に特化したコンサルティングを行っています。中でも「仕入れのデータ分析」に自信を持っています。 このサイトは、電材の最新情報や電気に関することを発信。目指すは各メーカーを横断する、電気工事に関することのデータベースサイト。